呼吸を止めないこと

私は20代の頃約1年間土方をしたことがあります。

高校時代、山岳部で体は鍛えていましたので体力的には何の問題もありませんでしたし、自信もありました。

ある時、ダンプカーから砂を下す作業をしました。ダンプは上がった状態ですから難しい仕事ではありませんでしたが急いでいましたので一生懸命急いでスコップで砂を下しました。

時間にして10分か15分くらいだったと思います。

 しかし、作業を終えた後、吐き気がするほど気分が悪くなりました。

 その時は気が付きませんでしたが今ハッキリ分かります。つまりスコップを動かしているときに腹(胃袋)に力を入れ呼吸を止めて一生懸命手を動かしていたのです。

お腹がガチガチになるほど力を入れていたのです。

呼吸を止めていたために酸欠になり気分が悪くなったのです。

 この時も胃袋の力を抜きゆっくりと呼吸をしながらスコップを動かしていれば酸欠にならなかったのです。

 このように、日常生活の中で呼吸を止めてしまうことがよくあります。

重いものを持った時、階段を上るとき、走っているとき、スポーツをしてる時の他、緊張している時も呼吸が浅くなったり止めてしまうこともあります。

呼吸が浅くなったり止まってしまうと酸欠状態になり体だけではなく、気持ちにもにダメージを与えます。

そういう時に呼吸を意識することが大事です。お腹(胃袋)の力を抜きゆっくりと呼吸をすることです。呼吸を止めないことです。

 

話は違いますが太鼓をたたくときも同じことが言えます。 

呼吸を止めて胃袋に力を入れてたたくと酸欠ですぐにバテます。

逆に胃袋の力を抜きゆっくりと呼吸をしながらたたけば力強く長時間たたけます。

この呼吸法を一度経験し、体が覚えれば忘れることはありません。

あらゆる場面でこの呼吸法を生かしましょう